脳内吐き出しブログ

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ミッドサマーの個人的な感想

みなさんお久しぶりです。

映画「ミッドサマー」観てきました。あらすじ云々はほかのいろんなサイトで書かれてるのでそちらを読んでください。ここでは完全に個人的な感想、意見等のみを書いていきます。

 

いやーそれにしても観終わった直後はしんどかったです(笑)

「どういう映画か」って聞かれても即答できないですねこれは・・・。スリラーと言われたらスリラーだし、恋愛映画と言われたら恋愛映画だし。更に言えば地方の土着信仰ドキュメンタリー?のような様相も兼ねてると思います。

 

時代や場所・環境の違いによって、人の生き方や価値観は恐ろしいほどに変わります。今回は主人公ではなく、物語の舞台となった集落「ホルガ」について考えていきたいと思います。

 

スウェーデンの田舎町ホルガでは、90年に一度夏至祭(ミッドソンマル)が行われます。この映画のタイトルにもなってますね。現在、実際に行われている夏至祭はキリスト教における聖人の祝日と、北欧伝統の季節の変わり目を祝う祝祭が一緒になったものだったりするらしいです。

ホルガでは特に土着信仰が強く、北欧神話の巨人ユミルを信仰しています。

また彼らにとって「人生は季節」であり、人の命はサイクルを終えると次の世代へ受け継がれるのだそうです。

生と死は循環する。それを体現するかのように、72歳となった村の高齢者は祭りの中で崖の上から身を投げます。足から落ち死に切れなかった場合は、下でそれを見ていた村の衆が大きな槌で頭を潰し、トドメを刺すのです。

 

僕がこの映画で怖いと思ったのは、生々しい死に様の描写よりも、その村の人達が喜びと愛情を持って一連の事を行なっている、ということです。

村に訪れた主人公たち一行は結局、祭りのクライマックスである火炙りの生贄にされてしまいます。

しかしそれは怨恨や憎悪によってではない。贄となって村の繁栄の礎となることは、この村では栄誉なのです。つまり、部外者も村の一員=家族と認識していることになります。

 

アットホームですね(震え声)

 

新たな血を歓迎しつつも、性交渉は厳格に管理され、近親相姦などのタブーもしっかりと弁えている。古より伝わる伝統を守りつつ、倫理的な面はしっかりと考えている。それが逆に狂気的で恐ろしいところです。

しかしながら自決の美化や生贄の火炙りなど、今の倫理観にそぐわない点は多々あります。結果的に現代を生きる人間たちとは価値観がちょっとズレてます。この辺はやはり劇中に頻出するドラッグのせいもあるのでしょうか。自分が生まれる何世代も前から続く文化的遺伝は、それほどまでに強く根付くものなのでしょうか・・・。

 

善悪を超えた生死観や共同体としての生き方はある意味完成されており、村の人々はそれを信じて疑いません。たしかに彼らの絆の強さは半端なものではなく、喜怒哀楽をも同時に共有するほどです。

一見すればとても素敵で魅力的な輪のような関係性ですが、同時にその輪から外れてる者たちにとってそれは理不尽であり狂気であります。

今回の主人公達はB級映画によくいるバカな若者たちと違って、どこにでもいるリアルな学生たちです。それも相まって、ホルガの人達の異常性がより際立っているのだと思います。

 

うまくまとまりません(笑)

感じたことをブワーッと書き連ねてみましたが、みなさんはこの映画を観てどういった感想を持ったでしょうか。

そのうちある程度頭の中で考えが整理できたら、主人公のことについて書きたいと思います(おそらくあと2、3回ほど劇場に足を運んでからになるかも)